偉大なるアメリカ合衆国 初代皇帝 ノートン一世
「私は今日、ここに日本の皇帝であることを宣言する!」
・・・とツイッターか何かで、宣言しても
ああ また馬鹿が一人現れたか
とディスられ ネットの海に沈んでいくことでしょう
ですが過去のアメリカにその宣言どうり
アメリカ合衆国初代皇帝に即位した人物がいる
名をジョシュア・ノートン
アメリカ国民が本当に認めた初代皇帝であられるお方
ある日 新聞社にノートン皇帝が乗り込み「私が合衆国皇帝である!」と宣言
新聞社がジョークで「ジョシュア・ノートン皇帝に即位」と記事にして
それが受け、皇帝となる はじめは愉快犯のような扱いだった
ワンルームの下宿宿に住み 2匹の犬(家臣)と市民の視察を兼ねた散歩が公務
(臣下 バマーとラザルス)
無一文でお金がないので、自分で独自の紙幣を勝手に作る なぜか地域で流通
時々 新聞社に来ては皇帝陛下の勅令という名の記事を載せてもらう
クリスマスには街路樹を飾り付けよ
サンフランシスコをフリスコと短縮すんな
町の発展のためにゴートアイランドと
オークランドの間に橋を作れ
などといった勅令が市議会をなぜか通り実現していく
無一文なのに高級レストランで食事しても 電車に乗っても
国賓のような扱いを受け無料
劇場に行けば特等席 それどころか観客が起立し拍手で迎える
どこまで愛されれば、こんなことになるのかわからんが とにかく愛された
いつも浮浪者みたいな恰好だったので、一度逮捕されているが
新聞社が皇帝陛下が冤罪で逮捕の記事を出し それを見た市民が警察に抗議
即日釈放 それから警官はノートン皇帝に出会ったら啓礼するようになる
国勢調査では「ジョシュア・ノートン 職業:皇帝」と記されている
あまりの人気ぶりに市議会が皇帝陛下の予算を組んで衣服代などを出すようになる
1880年1月8日 逝去
葬儀には3万人が訪れ参列者の列は3キロ続いた
ニューヨークタイムズでは、こう締めくくった
「ノートン皇帝は誰も殺さず 誰からも奪わず 誰も追及しなかった
彼と同じ称号を持つもので、この点において、右に出るものはいなかった」
有名な人物なので、知ってる人も多いでしょうが あまりに暗く嫌なニュースが
多いので 少しでも明るくと思い取り上げてみました
成功物語といったら起業に成功したとか 努力を積み重ね
苦難を乗り越えた話ですが
ノートン皇帝も成功といっていい物語ではないでしょうか?
成功といったらお金 勝利をつかみ取る事と思い込んでいましたが
その思い込みを少し考えさせられる人物ですね
3万もの参列者がそれを物語っているよう感じます
真似したところで、今の時代 バカ扱いされるのは目に見えてますが・・